新潟県の積雪深
建築基準法施行令第86条の積雪荷重について


表の解説 2005年8月17日
建物の構造の安全を確かめる計算を行う時に積雪荷重を考慮します。
積雪荷重とは
 =(積雪の単位荷重)×(屋根の水平投影面積)×(垂直積雪量)
 と法律で決まっています。

下の表は地域別の垂直積雪量を示しています。
太字は法で決められた垂直積雪量です。
その隣に参考として観測による最深積雪量を書きました。
単位はセンチメートルです。


上越  中越  下越  佐渡  備考
下越
山北町120155 
朝日村220364 
村上市120174 
神林村130172 
関川村200221 
荒川町120130 
粟島浦村5068多雪区域外
中条町120147 
黒川村140250 
新発田市130185平地部
 200315山間部
聖籠町120157 
新潟市100125旧新潟市の区域
巻町100127 
弥彦村120189 
分水町130160 
吉田町120216 
阿賀野市130145旧安田町の区域
 120130旧京ヶ瀬村の区域
 130133旧水原町の区域
 140170旧笹神村の区域
阿賀町230295旧津川町の区域
 230285旧鹿瀬町の区域
 290362旧山川村の区域
 250355旧三川村の区域
五泉市120157 
村松町100125 
田上町100127 
加茂市120189 
三条市100127山間部以外の区域
 計算251山間部の区域 計算式2を使用


上越  中越  下越  佐渡  備考
中越
寺泊町100230 
和島村130158 
与板町180245 
見附市210264 
栃尾市310435 
出雲崎市100186 
長岡市250318山間部等の区域を除いた区域
 計算655山間部等の区域 計算式1を使用
柏崎市130194山間部以外の区域
 300420山間部の区域
 計算506境界線等の区域 計算式1を使用
刈羽村170280 
小千谷市300422 
川口町300465 
魚沼市300450旧堀之内町の区域
 300440旧小出町の区域
 340420旧湯之谷村の区域
 310460旧広神村の区域
 400530旧守門村の区域
 400606旧入広瀬村の区域
南魚沼市300425 
十日町市330495旧十日町市の区域
 300470旧川西町の区域
 330428旧中里村の区域
 360487旧松代町の区域
 370502旧松之山町の区域
津南町350494 
塩沢町340470 
湯沢町340400 


上越  中越  下越  佐渡  備考
上越
上越市250377区事務所のない区域
 140200上記で海岸から1km以内の区域
 360555安塚区
 300410浦川原区
 360494大島区
 360492牧区
 150390柿崎区
 140171大潟区
 280400吉川区
 180234頸城区
 250302中郷区
 300360板倉区
 300418清里区
 210260三和区
 120153名立区
妙高市250395旧新井市の区域
 300400旧妙高村の区域
 300350旧妙高高原町の区域
糸魚川市140390旧糸魚川市の区域
 130435旧能生町の区域
 150300旧青海町の区域


上越  中越  下越  佐渡  備考
佐渡
佐渡市90138旧両津市の区域
 4044旧相川町の区域
 90122旧佐和田町の区域
 8094旧金井町の区域
 7089旧新穂村の区域
 7081旧畑野町の区域
 7085旧真野町の区域
 7085旧小木町の区域
 6073旧羽茂町の区域
 80100旧赤泊村の区域


上越  中越  下越  佐渡  備考


積雪の単位荷重について 2005年8月17日
新潟県のほとんどが多雪区域に指定されているため、 積雪の単位荷重は、積雪1cmごとに1uにつき29.4ニュートンと定められています。
新潟県の中で多雪区域ではない粟島浦村と佐渡市の積雪の単位荷重は20.0N/cmuです。
新潟市と三条市では、なぜか積雪の単位荷重が30.0N/cmuと定められており、注意が必要です。


市町村名の標記について 2005年8月17日
新潟県も全国の例に漏れず市町村合併のため名称が変わっています。
旧をつけて標記した市町村は平成16年2月29日における名称とその区域を表しています。


計算式について 2005年8月17日
垂直積雪量を求める計算式
垂直積雪量=α×ls+β×rs+γ
  ls=区域の標準的な標高(m)
  rs=区域の標準的な海率
  海率=区域を中心とする半径R(km)の円の面積に対する
      当該円内の海等の面積の割合

計算式1について
α=0.0100 β=-1.20 γ=2.28 R=40
計算式2について
α=0.0052 β=-3.22 γ=2.65 R=20


観測による最深積雪量について 2005年8月17日
参考として観測値を併記しました。
昭和10年からの観測記録の中で最も雪が積もった時の記録です。
最近は温暖化のせいか雪が減っている気がするので、 この数字まで降ることはもうないと思っています。


実際の運用について 2005年8月17日
積雪荷重については建築基準法施行令第86条第6項で、 雪下ろしなど屋根雪を適切に管理するなら100cmまで垂直積雪量を低減して計算できることになっています。
とは言っても、雪の多い地域は一晩で100cm以上の雪が降ることもあるので、200cm以上で計算するのが一般的でしょうか。


おわりに 2005年8月17日
人の役に立つホームページにしようと思って表を作ってみました。
どこが雪深いのか見るだけでも、まあ、役に立つかな、と。
ページ内リンクを作ってみました。


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