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石川県金沢市に行きました。 金沢市はJR金沢駅から兼六園まで3kmほどと、観光スポットが密集しており、歩いて回るのにちょうど良いです。 今回は2004年10月に伝統の街金沢にオープンした話題の革新的な美術館「金沢21世紀美術館」を見てきました。 |
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兼六園は金沢の市街地にあります。 旅行当日は冬の日本海側では珍しく、太陽が顔を出し、天候に恵まれました。 全国的にも有名な観光スポットとあって観光バスがひっきりなしに到着していました。 灯篭と雪吊はこれぞ兼六園といった趣です。ふらふらと歩き回りました。 |
金沢21世紀美術館は、直径113mの円形の中に四角い部屋をいくつも配置したプランです。 円の外側には入場無料の図書室やギャラリー、カフェなどがあり、有料で高さのある展示室は円の中央に配置されています。 街の中心にあり気軽に立ち寄れる美術館とすることで街を活性化する目的があるのだそうです。 |
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金沢21世紀美術館はS造+RC造2階/地下2階建て、延べ床17,364uの建物です。 設計は妹島和世+西沢立衛/SANAAです。 建築の意匠だけではなく家具や外構までトータルで設計されています。 近代美術を中心とする展示物だけではなく、建物やその空間が1つの作品のようです。 |
美術館外周の円形の空間は非常に広い感じがします。
カッコがよいのですが柱などの構造物がとても華奢に思えました。 屋根を3mグリッドでH200mmの梁を配置した上に鋼板を貼り、 その上に70mmのRCスラブを載せる、軽量な構造とした結果なのでしょうか。 積雪深が150cmと少な目なのも良いのかもしれません。 |
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写真は撮れませんが、展示室はトップライトを採用する珍しいものです。 強化合わせガラス+半透明セラミックプリントで作られた展示室の天井の上にトップライトを設けて、 可動スクリーンと照明で調光するそうです。 また光庭を展示ルートの中に点在させることで、自然の光を感じさせるよう気を配っているのだと思いました。 こんな美術館が街中にある金沢市民は幸せだと思います。 |